インドへ行ったチーターたちとこれからの事
今年に入って、インドのチーター再導入プロジェクトについて
3件のニュースが入ってきました。
まずは、23年5月に生まれ、飼育下で育ったチーターが野生へ放たれる
というニュースです。これがどういう事かというと、人間の子供がずっと
軟禁状態のような生活を送り、いきなり社会に出て自立しなさい!
と言っているようなもの。アフリカ大陸でも、一度保護された幼いチーターは
それなりの訓練をしなければ、野生で生きていくことはできません。
保護された時の月齢によっては、野生に戻るのは不可能とされることもあります。
この子供は、幼少期に兄弟が脱水症状で死んでしまい、母親も育児放棄を
してしまいました。
母親と過ごす時間もほとんどなく、人間の手で育てられた子に、いきなり野生に戻り、
自分で狩りをし、他の捕食者から自身を守れと言うの…? 冷たい…
二つ目は、今年2月に再び南アフリカからチーターがインドへ移動する予定だった
そうですが、一時停止となりました。
それは、インドがチーター導入プロジェクトについて四半期ごとに提出すべき
報告書が未提出であることと、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に
関する条約(CITES)の許可を得ていないため、とのことです。えっ?
最後は、二つ目のニュースの後にもかかわらず、なんと、ケニアからも
20頭のチーターが送られる事になったそうです。悲しい…
昨年からあった話で、ケニアが同意をしておらず、この計画が中止となる
ことを祈っていた人も多かったのですが、残念ながら2月~9月にかけて
チーターをインドへ送る予定のようです…。
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